自分に合った対策を立てるには・・
大学生のあなたが公務員を目指す理由は何ですか?
高収入で、安定していて、リストラもなくて、ラクができる・・・こんな、夢みたいなことを考えていませんか?でも、どんな仕事でも高収入なら労働時間は長いし、安定している職場は保守的で風通しが悪いものです。労働者の半分が非正規雇用で働いている世界で、リストラのない公務員が世間からどんな風に見られているか、おおよそ見当がつくと思います。
どんな仕事に就くにしても、苦労はあります。
公務員を目指す場合でもきちんとした職業観を持って目指してください。だからといって、きれいごとばかりを言ってもいられません。正しい選択には、常にバランスが必要で、安易な判断は、後悔を生みます。そこで、よく聞かれる本音の部分をもとに、公務員試験へのアプローチを考えてみたいと思います。
公務員の仕事を選ぶとき
1 地元での就職を優先する
あなたが地元で働きたいと思ったとき、真っ先に浮かぶのが公務員の仕事だったと思います。ただ地元を離れずに公務員になる道を選ぶとすれば、職種へのこだわりを捨てる必要があるかもしれません。代表的な「地元」の試験としては、市町村、都道府県、警察官、消防官試験の4つで、うち消防官は市町村の試験と試験日が重なるため実質は3つの機会があると考えて下さい。またこれとは別に、教員になる道もあります。
2 民間就職と併願する考え方
民間就職との併願は無理だと言われることが多いです。特に事務職の試験を受ける人で専門試験の勉強を考えればかなりハードルが高くなるからです。しかし最近では民間就職で用いられるSPI3やSCOAを導入する自治体もありますし、警察官や消防官の試験は教養試験だけなので、うまく受験をすれば民間就職と併行した就活も何とかできます。ただ問題なのは、面接を含めた2次試験。1次試験が簡単であれば、必然的に2次試験の倍率は高くなります。特に、筆記試験がSPI3やSCOAを実施する地方自治体では、面接の倍率が8倍から10倍になる場合もあります。1次試験が比較的ラクな警察官試験も2次の倍率は高いので、トータル的には難しいのです。
3 事務職にこだわるとしたら
事務職を目指す人なら、その場合、専門科目の勉強を考えなければなりません。なぜなら教養試験だけで受験のできるチャンスはせいぜい1つか2つで、憲法や経済学などの専門科目を勉強すれば、試験の機会も広がり、4つから5つの試験を受けることができるからです。もちろん準備にかける時間も必要で、平均で1年前から準備をする必要があると思います。専門科目の勉強は負担が大きいことから、教養試験の対策をいかにコンパクトにするかも課題になってきます。こうお話すると、専門科目が出題される公務員試験は難しいと思われがちですが気軽に受験できない分だけ、他と比べて面接の倍率が低くなるメリットもあります。
4 警察官や消防官になりたい
警察官試験は、警視庁を除き、同じ試験日で実施されるため、例えば、関西で警察官になりたいと思っても京都府警と兵庫県警を両方受験することはできません。ただ警察官の試験は、年に2回の試験があるほか、東京の警視庁の試験は年3回行われ、さらに試験日が他の警察官試験と重ならないので、年間で最大5回の受験チャンスがあります。消防官試験は福岡市や名古屋市といった政令指定都市とそれ以外の市町村の試験日は重ならないことから受験の機会は、原則2回あります。さらに東京消防庁は、この2つの試験と試験日を同じではないので、東京消防庁が春と夏に実施する2回の受験機会を加えれば、年に4回の受験が可能となります。また東京消防庁の春の試験は大阪を始めとする地方都市でも実施されるので、詳しくはホームページを確認してください(データは29年度)
Interview
インタビュー挫折から這い上がる
あなたが本気で今までのことをリセットして公務員を目指そうとするなら、このテーマを読んでください。厳しいことを申し上げますが必ず役に立つことがあるかと思います。くれぐれもご自分のことを真剣に考えている人限定です。